
小規模保育園って働きやすい?働きにくい?



小規模保育園のメリット・デメリットについて解説しますね!
小規模保育園は職員数も園児数も少なくアットホームな雰囲気、3歳未満児だけでゆったりと働ける魅力的な保育園です!
小規模保育園で働きたいと思っても一般的な保育園に勤める保育士には分からないことが多く不安もあると思います。
- 小規模保育園で働くメリット・デメリット
- 小規模保育園と保育園の違いは?
- 実際に小規模保育園で働いた体験談
本記事では、小規模保育園と保育園の大きな違いやメリット・デメリットについて解説します。
実際に働いた経験のある私のリアルな体験談も紹介しますので、小規模保育園のイメージがつかめますよ!
転職して後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
- 保育士歴10年以上・現役保育士
- 保育士⇒介護事務⇒保育士の転職経験
- 保育園、小規模保育園、乳児保育園で勤務経験あり


小規模保育園は働きにくい?デメリット3つを紹介!


小規模保育園が働きにくいと感じるデメリットを3つ紹介します。
- 人間関係が難しい
- 遊びが限られる
- 幼児保育のスキルが身に付かない



順番に詳しく説明していきますね!
人間関係が難しい


小規模保育園で働く1番のデメリットは人間関係が難しいということです。
小規模保育園では保育士の人数が少ないため一緒に仕事をする機会が多く、距離が近くなる傾向にあります。
保育室が1つしかなくクラス替えもないので、毎年同じメンバーで保育を行わなければいけません…。
苦手な保育士がいる場合はとても働きづらくなるし、人間関係が良ければ最高に働きやすいです!



保育室が1つしかない場合、苦手な保育士がいるとキツイですよね…
遊びが限られる


小規模保育園では園庭やホールなどが完備されていない施設が多いです。
園庭がないと外で思いっきり走ったり、体を動かして自由に外で遊べないしんどさがあります。
また、近所に公園や広場がなければ散歩に行くことも難しく、室内あそびが多くなってしまい遊びを工夫する必要がありますよ!



戸がいあそびを楽しみたい場合は、園庭がある小規模保育園を探しましょう!
幼児保育のスキルが身に付かない


小規模保育園は0歳~2歳児を対象とした保育園のため3歳以上児の経験を積むことができません。
今後、大規模保育園の勤務や3歳以上児の保育を担当する機会があったときに、苦労をする可能性があります。
幼児保育のスキルを身につけたいという方にとっては小規模保育園はおすすめできません。
小規模保育園で働くメリット


小規模保育園ならではのメリットを紹介しますね。
残業や持ち帰り仕事が少ない
小規模保育園では、行事が少ない傾向にあります。
そのため行事の準備などに時間を割かれることがなく、残業や持ち帰りの仕事が発生しにくいメリットがあります。
運動会、お遊戯会、作品発表会がないだけで仕事量がかなり少なく、行事に対するプレッシャーもなく精神的に楽ですよ!



正直、一度小規模保育園で働くともう普通の保育園で働くのはしんどいです…
ゆったりと保育ができる
小規模保育園は定員が19名以下の少人数のため、子ども一人ひとりの気持ちを受けとめながらゆったりと保育ができます。
3歳未満児だけの保育園なので配置される保育士の人数が多く、1人の保育士が担当する人数も少ないです。
1人の保育士が担当する子どもが少ないと、おたよりノート、個人記録など書類の量も少なくゆったりとした気持ちで子どもたちに接することができますよ。



子どもの人数が少ないと書類や製作の準備に追われることもなく、ゆったりと保育ができるのは本当に最高です!
乳児相手なので体力的な負担が少ない
保育士は体力的な負担が大きい仕事ですが小規模保育園は乳児保育のため、毎日元気いっぱいの子どもたちと思いっきり走り回ったりする必要はありません。
夏はプールに入ることもなく、ビニールプールで水遊びをする程度なので体力的な負担も少なく40代~50代になっても働きやすいですよ!
小規模保育園の特徴、保育園との違いは?


小規模保育園とは、簡単に説明すると0歳~2歳児を対象とした定員6~19人までの小規模保育事業のことです。
平成27年(2015年)4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」で新しく作られるようになった保育施設のことで、A型、B型、C型の施設形態に分類されます。
小規模保育園の需要は高い?
\小規模保育園の認可件数の推移/


小規模保育園の需要はとても高く平成27年4月には1655事業所、平成28年4月には2429事業所、平成29年4月には3494事業所と、どんどん増えていき令和元年10月には4947事業所にまで増えています。
小規模保育園とふつうの保育園との違い
小規模保育園とふつうの保育園の大きな違いは以下の通りです。
- 小規模保育園の方が施設規模が小さい
- 小規模保育園の方が定員(受け入れ数)が少ない
- 保育士の配置基準や資格の有無が異なる
保育園 | 小規模A型 | 小規模B型 | 小規模C型 | |
職員数 | 0歳児3:1 1,2歳児6:1 | 配置基準+1名 | 配置基準+1名 | 0~2歳児3:1 (補助者を置く場合5:2) |
資格 | 保育士 | 保育士 | 1/2以上保育士 | 家庭的保育者※ |
条件が良い小規模保育園求人の見つけ方
「待機児童」の問題を解決するため認可保育園になった小規模保育園は、需要が高くどんどん増えて全国にたくさんの事業所があります。
たくさんの企業や社会福祉法人が小規模保育園の運営に乗り出しているからこそ、求人を選ぶときは給与や待遇の面でも違いがあるので注意が必要です!



どんな小規模保育園の求人を選んだら良いのか分からない
- 社会福祉法人が運営する小規模保育園を選ぶ
- 資格保有者が多い小規模A型を選ぶ
- 小規模保育園の求人が多い転職サイトを使う
社会福祉法人が運営する小規模保育園を選ぶ
企業だけでなく保育園を運営する社会福祉法人も、小規模保育園の運営に乗り出しています。
給与が高い小規模保育園に転職したい場合は、社会福祉法人が運営する小規模保育園を選びましょう!
社会福祉法人は株式会社に比べて保育園設立条件がゆるいため、保育士の給料が高い傾向があります。
社会福祉法人 | 学校法人 | 株式会社 | その他法人 | |
給与月額【年数】 | 給与月額【年数】 | 給与月額【年数】 | 給与月額【年数】 | |
施設長 | 547,834円【25.3年】 | 395,806円【11.7年】 | 346,324円【10.4年】 | 495,984円【23.8年】 |
保育士(常勤) | 258,901円【10.4年】 | 217,167円【5.4年】 | 227,781円【4.1年】 | 252,990円【8.8年】 |
資格保有者が多い小規模A型を選ぶ
- 小規模A型:保育士
- 小規模B型:1/2以上が保育士
- 小規模C型:家庭的保育者(市町村が行う研修を修了した保育士、保育士と同等以上の知識及び経験を有すると市町村長が認める者)
小規模A型、B型、C型では資格の有無が異なり小規模A型では資格を持っている保育士が多い一方、小規模B型ではスタッフの半分が無資格のパートという可能性があります。
保育士資格があるかないかでは経験や責任が大きく違うので、一人ひとりのスタッフの負担が少ない小規模A型を選ばないと後悔しますよ!



未経験・無資格のパートさんに保育の指導を求められる場合もあるので負担が大きいです!
小規模保育園の求人が多い転職サイトを使う
小規模保育園の求人を探すときは転職サイトに登録した人だけに公開されて、応募ができる非公開求人をしっかりと調べましょう!
ハローワークなど表に求人が出ていない分、給料や条件が優遇されているものがありますよ。
また、転職サイトによって特色も異なります。
- 首都圏の求人が多い
- 小規模保育園の求人が多い
- 電話のやりとりが一切ない転職サイト
それぞれの特徴を把握していないと、求人掲載がほとんどない転職サイトに登録してしまうことになるので気をつけましょうね!
実際に小規模保育園で働いた体験談【Q&A】


小規模保育園で働いたリアルな体験談を紹介します。
小規模保育園は大変か?



小規模保育園は大変ですか?



私の個人的な感想は、働きやすかったです。
幼児クラスの担任と比べると本当に仕事量が少なく、人間関係が良い職場に出会えれば最高ですね!
- 行事が少ないので仕事に追われない
- 0歳~2歳児までしかいないので子ども同士のトラブルも少なく、子どもを𠮟ることもなく、ただただ子どもたちがかわいい
- 幼児保育に疲れた方はぜひ働いてみてほしい
小規模保育園が大変と感じるかどうかは人によると思いますが、子どもが少ないので単純に仕事量は少ないです。
私のようにプライベートを大切にした働き方を求める方にはおすすめですよ!



私は同じ法人内で移動になって小規模保育園で働いたのですが、正直とても楽でしたよ!
また普通の保育園に移動になって、幼児クラスの担任になるのが恐怖でした…
小規模保育園が向いている人は?



小規模保育園はどんな人に向いていますか?



複数担任が苦手ではない人です!
小規模保育園は1つの保育室で、複数の保育士と一緒に保育をします。
1日中、他の保育士と一緒に連携して保育をする必要があるので1人で自分の思うように保育がしたいという方には向いていません。
1人でクラス全員の命を守らないといけないという責任感はないので、複数担任の方が働きやすいと感じる方も多いです。



でも毎年毎年、同じメンバーでずっと一緒に保育は不安だな



確かに、苦手な保育士がいたらしんどいですよね!
小規模保育園だと1つの保育室で保育士全員で保育をしなければいけないのが不安で、どうしても嫌な方は乳児保育園をおすすめします。
乳児保育園では小規模保育園のように乳児のみで、定員が19人以上のため学年ごとにクラスが分けられている場合が多いです。
私は現在40人定員の乳児保育園で働いていますが、0歳児、1歳児、2歳児とクラスは分けられていますよ!
行事も少なく、残業もほとんどなくとても働きやすいですが、小規模保育園に比べると事業所数が少ないというデメリットもあります。
乳児保育園に興味がある方は、求人数の多い転職サイトで調べてみて下さいね!



私は産休・育休を取得して時短でのんびりと働きたかったので必死に働きやすい職場の求人を探しました。
人気のある求人は早い者勝ちなので後悔しないようにしてくださいね!
まとめ:小規模保育園をしっかり調べてから転職する
小規模保育園のメリット・デメリットについて紹介しました。
- 人間関係が難しい
- 遊びが限られる
- 幼児保育のスキルが身に付かない
というデメリットがありますが、人間関係が良い小規模保育園に出会うことが出来ればかなり働きやすいです。
- 残業や持ち帰り仕事が少ない
- ゆったりと保育ができる
- 乳児相手なので体力的な負担が少ない
このような働きやすい小規模保育園の求人を見つけるためにも、実際に見学をしたり、転職エージェントの方の話を聞いて情報収集することをおすすめします!
転職に失敗しないためにも、希望の小規模保育園についてしっかりと調べるようにしてくださいね。
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